健康

2015/12/17

20年前の手術の痕が最近チクチク痛む…病院に行くべき?

20年前の手術の痕が最近チクチク痛む…病院に行くべき?

20年前に受けた腸閉塞の緊急手術。その傷が今になってチクリと痛むという相談が寄せられました。これが癒着というものでしょうか。それとも縫い方が悪かったのでしょうか。病院に行ったほうがよいのでしょうか。

50代男性からの相談:「昔、手術で縫った部分が傷むのは『癒着』」か?」

30代後半に、腸閉塞で入院して手術をしました。緊急手術だったので、お腹のかなりの部分を切開しました。血液検査の結果は問題がなく、その後、順調に生活をしてきたのですが、切開した部分の縫い方がよくなかったのか最近チクリと痛みます。中年太りもあるとは思いますが、縫い合わせがよくないとか癒着などの現象というものは、よくあるのでしょうか。激しい痛みというのではなくて、チクリチクリという痛みが上半身をひねるときにします。こういった場合には、医者に相談したほうがいのでしょうか。切開した部分が癒着するとどういう現象が起こり、どの程度の痛みが生じるのでしょうか。教えていただけると幸いです。(50代・男性)

生活に支障なければ心配不要

傷口がふさがるときに、多少なりとも癒着は起こるようですが、生活に支障がなければ心配ありません。また、術後からかなりの年月が経っても傷がチクチク痛む人もいるようです。

基本的に手術を受ければ、癒着は起こります。切られた部分の組織が、正常な組織を作って傷口がふさがることも癒着の一部ですが、この際に、くっついてほしくない部分の組織がくっつくことを、一般的に癒着と呼んでいます。ひどい癒着ですと、激しい痛みが起きたり、腸閉塞を起こす場合があります。癒着が起きても、日常生活に問題なければ心配ありません。(看護師)
お腹を切ったのですから、見た目の傷は問題なくても、長期にわたって、傷口がチクチクすることはよくあります。個人差がありますが、開腹術を受けて10年たっても鈍い痛みがある場合もありますし、天気が悪い日に痛みが起きる場合もあります。(看護師)

基本的には経過観察。減量も検討して

癒着を治そうとすればまた切る必要があるため、よほどの症状がなければ経過観察が基本です。太ったことで引っ張られている可能性もあるため、まずは減量して様子を見るのもよいでしょう。

お腹の中で本来、自由に動いている部分の腸が他のお腹の部分と癒着していたり、腸と腹壁の内側、そして縫い合わせた腹壁が癒着している可能性があります。(医師)
基本的には癒着はそのまま様子を見ることがほとんどです。というのは癒着を改善させようと思えば、もう一度その部分を切る行為が必要になるためです。切ればまたその部分が癒着します。どのように癒着するかはわかりませんので、場合によっては前よりも症状が強くなることがあります。癒着が原因で繰り返す腸閉塞や血流障害を起こしたりしない場合は、経過観察になると思われます。(医師)
皮膚に近い部分に痛みがあるのであれば切った部分の腹壁は伸びにくいので、皮下脂肪が増えると引っ張られて症状が出るかもしれません。その場合はダイエットが解決してくれるかもしれません。(医師)

手術をすれば癒着は起こりますが、生活に支障がなければ心配する必要はなく、受診しても経過観察になることがほとんどです。皮下脂肪を減らして様子を見ましょう。

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