健康

2015/12/16

排便に時間がかかり、おならばかり出る…改善するには?

排便に時間がかかり、おならばかり出る…改善するには?

便通が悪く、おならばかり出てなかなか便が出ないという相談が寄せられました。改善するには、どんな方法があるのでしょうか。

50代男性からの相談:「便通が悪く、おならがよく出ます」

繊維質の野菜やヨーグルトなどを毎朝食べていますが、便通がよくありません。トイレに入ってから30分はかかります。深呼吸を繰り返したり、おなかをさすったりしてやっと便がでるのですが、残っている感じがあります。日中、便意をもよおしたと思ってトイレに行くと、おならしかでません。夜、家にいてもお腹が張っておならばかりでます。下剤以外の薬の処方でこういう症状は改善されるのでしょうか。また、普段の生活の中でできることがあれば教えていただきたいです。(50代・男性)

大腸の病気がないことを、まず確認して

大腸に便が長時間滞在しており、腸の動きが低下しているようです。大腸に病気がある可能性を排除したうえで改善に取り組むのがベストであるため、一度、検査を受けるのがよいかもしれません。

ガスが多いようですので、大腸の中で便の滞在時間が長いことが推測されます。便やガスが多いと腸は風船を膨らましたようにいつも膨らんだ状態になります。腸は筋肉でできており、伸び縮みして便を移動させるのですが、腸が伸びた状態になると筋肉も伸びてしまい便を送り出す力が低下していきます。もちろん腸の動きは年齢的な要素もありますし、腸の長さにも関係します。(医師)
基本的にはまず、大腸に病気がないことを確認した方がよいと思われますので、できれば大腸カメラの検査を受けてください。特にその検査で異常がなければ安心して食事や生活習慣の改善、場合によっては薬の服用で排便の調節に取り組めばよいと思います。(医師)

食物繊維の種類に注意して摂取を

繊維質といっても、水溶性と不溶性の2種類があり、それぞれに特性と役割があります。便が硬いときは水溶性、腸の動きが悪いときは不溶性をとるよう心がけるとよいようです。

便秘を解消するために、単に繊維質の多い物をとればよいわけではありません。繊維質には水溶性と、不溶性があり、便の状態に合わせてどちらもバランスよくとる必要があります。水溶性繊維質は、果物や海藻類、非水溶性繊維質は野菜や大豆、穀類に含まれます。水溶性繊維質は、水に溶け便をやわらかくする効果がありますから、便が硬いのでしたら、水溶性のものを多くとるようにしてください。(看護師)
お腹を冷やさないこと、水分も多めにとって、適度な運動を心がけ、腸の動きをよくしてください。体質によっては、乳製品をとると、腸の吸収がよくなり、逆に宿便になる方もいます。食事はよく噛んでゆっくり食べるようにしてください。便の量が少ない、腸の動きが悪い場合は、不溶性繊維質を多めにとると、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促進し、腸内に残ったカスを排出してくれます。(看護師)

便通が悪くおならばかり出る場合、まずは大腸に疾患がないことを検査して確認しておくのがよいようです。そのうえで、水溶性と不溶性、2種類の食物繊維を便の状態に合わせてバランスよく摂取するように心がけるとよいでしょう。

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