健康

2015/11/21

痔による血がついた便は、検査で大腸癌の疑いになる?

痔による血がついた便は、検査で大腸癌の疑いになる?

年に一度の健康診断に、やきもきし始める30代。今回も、痔の疑いがあるせいで、大腸癌(がん)の検査に引っかからないかと心配している男性からの相談です。便潜血の検査では、一体どのように調べるのでしょうか。

30代男性からの相談 :「痔の疑いがあり、便潜血の検査が心配」

数カ月前から痔の疑いがあり、朝の排便時に確認すると便に若干血が付着している場合があります。来月に会社の健康診断があり、その中に便潜血のチェックがあります。一般には大腸癌(がん)を発見するためのチェックと聞いていますが、痔にかかっている場合、便潜血で異常値を示すのではないかと心配しています。大腸癌などによる病気と痔の違いは、適切に判定されるのでしょうか。(30代・男性)

便潜血の検査でわかること

便潜血が大腸癌によるものか、痔によるものなのかは、一般的に血液の色で判断されます。ただし色だけで判別できない場合は、精密検査となることがあるようです。

大腸癌の検査の際に便潜血を調べますが、痔によって排便に血液が付着していれば、要検査になる場合があります。大腸癌と痔による出血を区別するには、血液の色をみます。痔の場合は肛門付近からの出血ですので、比較的赤い鮮血が見られます。大腸癌の場合は、腸からの出血ですので、黒っぽい血液が見られます。(看護師)
大腸癌が進行している場合や、癌が腸の下部にできている場合は、鮮血がみられることもありますし、ポリープで潜血反応がでることもあります。検診の便鮮血だけでは大腸がんとは診断されませんから、大腸ファイバーなど詳しい検査が必要になります。ファイバーで直接腸の内部を見れば、癌やポリープ、痔の判断は適切にできます。(看護師)

健康診断を行う意味

健康診断は病気の早期発見に役立てるもので、診断が下されるものではありません。痔についてもそのまま放置せず、病院で治療を受けるのがよいでしょう。

便潜血検査での出血が陽性だったとしても、その結果が痔による出血なのか、直腸癌や炎症性の大腸疾患なのかというのを判定できるのかというとできません。あくまで便潜血検査は、病気の早期発見のきっかけに過ぎないと思ってください。(看護師)
会社の健康診断は、何かの病気がないか、生活習慣はどうなのかを問診や測定で発見するきっかけとして行っており、異常があれば内服や精密検査が必要になります。痔のほうは病院にかかって診断を受けたのでしょうか。痔であっても放置することで感染の原因になったりしますので、医療機関をきちんと受診されることをおすすめします。(看護師)

健康診断では、病気なのか痔なのか診断が下されることはありません。検査は疾患を早期発見するためと割り切り、痔の疑いがあるなら病院へ相談するのがよいといえます。

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