メンタル

2015/11/02

こだわりが強く対人不信なのは発達障害?見分ける基準は?

こだわりが強く対人不信なのは発達障害?見分ける基準は?

周りの人とうまくつき合えない、一つのことにこだわってしまうというのが、発達障害の特徴といわれます。しかし、それは不器用な人や頑固な人とどう違うのでしょうか。両者を分ける基準はいったい何なのでしょうか。専門家に聞いてみました。

30代男性からの相談:「発達障害と、こだわりが強い性格とを見分ける基準は?」

私は昔から対人不信で、周りから排除されてしまうタイプの人間ですが、アスペルガーなどの発達障害なのでしょうか。たしかに一つの物事にこだわったり、今までのやり方を変えたりするのは苦手ですが、それは人間なら誰しも持つ特性だと思います。アスペルガーや発達障害の人とそういう性格の人とでは、どこが違うのでしょうか。どこまでが普通の人でどこからが発達障害なのでしょうか。その基準について教えてください。(30代・男性)

明確な基準はなく、判断は医師でも困難

発達障害には明確な基準がなく、線引きは専門家でもとても難しい場合があるようです。

ADHD症候群(注意欠陥多動性症障害)、アスペルガー症候群(広汎性発達障害)、自閉症の特徴としては、落ち着きがない、約束を守れない、集中力がない、仕事や作業を最後までやりとげられない、一つのことに異常にこだわる、コミュニケーション障害などがあります。(看護師)
小さいうちは、変わった子だと思われ、障害があることに気づかないまま、大人になり、社会に適応できず、改めて病気だったと気づく人もいます。(看護師)
どこまでが普通という基準はありませんから、専門の医師でも判断が難しい場合があります。(看護師)
一つのことにこだわったり、変化に適応できないからといって発達障害とはいえませんが、明らかに周りと違うなと気になるようでしたら、心療内科や精神科を受診してください。(看護師)

治療の是非は、生活に支障があるかどうか

治療を受けるべきかは、生活に支障があるかどうかで決まります。治療は治すというよりも、疾患を理解して周りとのつき合い方を学んだり、ストレスを軽減させることになります。

アスペルガー症候群を含む広汎性発達障害といった疾患は診断が非常に難しく、線引きはできません。したがって、治療が必要と考えられるのは「そのことで日常生活や社会生活に支障をきたしているか」「そのことで患者自身が苦痛を感じているか」このいずれかに当てはまる場合だと考えられます。(医師)
実際の治療は、根本的に治すというよりは、疾患の特徴を知って周りとうまくつき合う方法を学んだり、安定剤などの薬でストレスを和らげることが中心です。場合によっては職場などの周りの人につき合い方を学んでいただくこともあります。(医師)
質問者はご自身の状況を客観的にとらえられているようですので、特に仕事が続かない、周りの人とよくトラブルになる、人間関係に強いストレスを感じているということがなければ、受診の必要はないと考えます。(医師)

発達障害は医師でも判断が難しいようです。治療が必要と判断されるのは、生活に支障が出ている場合です。もし周りの人とうまくつき合うことができ、それが苦痛でなければ、特に治療は必要ありませんが、気になるようなら専門機関に相談してみましょう。

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