メンタル

2015/10/29

常に自分が自分でない浮遊した感覚…離人症は治せるか?

常に自分が自分でない浮遊した感覚…離人症は治せるか?

まるで夢の中にいるような、自分が自分ではないような、リアリティのない感覚に襲われることがあれば、それは離人症かもしれません。離人症は治すことができるのでしょうか。

30代男性からの相談:「離人症の治療について」

夢の中にいるような浮遊した感覚を覚えます。子どもの頃もありましたが、その頃は一時的なもので、5分もしたら治っていました。それが、ここ10年はその感覚が途切れたことがありません。自分の手を見ても自分のものではない違和感を覚え、夢のような感覚の中で「今は現実なんだ」と気を張って生活していて非常に疲れます。病院では離人症と診断されました。うつ症状などはありませんが、この症状は治るのでしょうか。(30代・男性)

離人症の頻度は2%。決して珍しい病気ではない

離人症はあまり聞きなれない名前ですが、その発症頻度は2%で、思った以上に多くの人が悩んでいるようです。

離人症は現実感喪失症候群ともいわれ、自分の身体との一体感がない、現実感がなく抽象的な感覚や、自分の身体から離れて自分を見ているような感覚などの症状があります。(看護師)
2%の頻度で起きていると考えられ、珍しいことではありません。他人からはわかりづらく、患者は大変に苦しい思いをしており、そのギャップが仕事や家庭などの生活をさらにつらくしています。(医師)
10代後半から20代に好発し、40歳での発症は、まれだとされています。発症の明確なメカニズムは解明されていませんが、疲れやストレス、他の精神疾患の症状の一つとして現れる場合もあります。(看護師)

完治は難しいものの、カウンセリングや薬で緩和も

決まった治療法はないものの、悪化することはなく、カウンセリングや投薬で症状が和らぐこともあるようです。

離人症の原因は、気持ちが自分から離れないといけないような原因があることもあります。命に関わる交通事故にあったときなどです。死んでしまうかもしれないという恐怖から逃れるため、無意識に自分の感覚と身体を切り離してしまうのです。(医師)
原因がわかれば納得できることもあるかもしれませんが、幼少期の記憶もないようなことがきっかけのこともあります。今なら何ともないような、たとえば椅子から落ちてしまった、などです。今なら恐怖は感じませんが、小さいときには死の恐怖を感じてしまったのかもしれません。(医師)
原因がわかれば解決しやすいこともありますが、今の生活を変えるだけであれば、精神科を受診し、薬などで症状を和らげることもできます。(医師)
決まった治療がありませんが、森田療法や認知行動療法で効果がある人もいます。精神科やメンタルクリニックで相談してみてください。(医師)
他の疾患がなければ治療はせず、カウンセリングでストレスを解消したり、症状が出たときの対処法を考えます。半数の人が慢性化しやすく、症状の程度は変化しないという報告があります。(看護師)
特に悪化しないようですが、完治は難しいと思います。自然に症状が治まったり、出ない場合もありますが、定期的に病院を受診して、医師の指示やカウンセリングを行う必要があります。(看護師)

根治は難しいものの、悪化することもないようです。カウンセリングや薬で症状緩和できることもあります。離人症かもしれないと感じたら、精神科やメンタルクリニックに相談してみましょう。

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