健康

2015/10/28

腎結石が発覚…痛みを伴わない薬での治療は可能か?

腎結石が発覚…痛みを伴わない薬での治療は可能か?

腎臓に石ができる腎結石。小さいものは尿とともに流れていきますが、大きな痛みを伴うといわれます。石を薬で取り除くことはできないのでしょうか。専門家に聞いてみました。

50代男性からの相談:「人間ドックで指摘された腎結石の治療法について」

人間ドックで左腎結石を指摘されました。以前も尿管結石でひどい目に遭ったため、不安です。今のところ痛みや不快感はありませんが、早期に治療を受けた方がよいでしょうか。尿管結石のときは衝撃波での破砕を受けましたが、長時間の上、非常に苦痛を伴ったため、投薬で治せないものかと思います。何かよい治療法はないでしょうか。(50代・男性)

100人中4人は腎結石に。タイプによっては投薬治療が不可能

腎結石になる人は少なくありませんが、石のタイプによっては薬による治療は難しいこともあるようです。

腎結石は腎臓の中にできた石のことです。その中には本当に石ができていて、尿管に転げ落ちると尿管結石となり、痛みや血尿が出るものもあります。石ではなく石灰化のこともありますが、いずれもない方がよい所見なので、きちんと予防しましょう。(医師)
腎結石の歴史は古く、日本では100人のうち4人は腎結石になるといわれます。(看護師)
結石が小さいと尿とともに流れてくるため、激しい痛みを伴います。膀胱まで下りてくれば排尿とともに排出されますが、大きいと腎盂(じんう)や尿管の途中で止まってしまい、重篤な腎障害を起こす場合もあります。(看護師)
結石の種類や大きさや位置によっては、内服で治療もできますが、カルシウムを含む結石は内服での治療はできませんし、場合によっては早急に取り出す必要があります。(看護師)
石の種類によっては内服薬で小さくできるものがありますが、日本人では少ないタイプで、カルシウムの石を溶かすような治療は現在ありません。実際に痛みが出れば、鎮痛剤や尿管を拡張して症状の程度や継続時間を短くする薬が処方されます。(医師)
すべての腎結石が治療対象になるわけではありません。心配なら泌尿器科で石の大きさや位置を診てもらいましょう。(医師)

再発率は50%。生活習慣や食生活を見直して予防を

再発予防のため、バランスの取れた食事や適度な運動を心がけましょう。

腎結石は繰り返す人が多いので、定期的に検査を受けましょう。(看護師)
普段気をつけることは、水分をしっかり取ることです。(医師)
睡眠中は消化活動が活発になり老廃物が増えますが、水分補給がないため、尿が凝縮されます。予防のため、少なくても寝る2時間前には食事を済ませ、水分を多めにとりましょう。(看護師)
肉や魚など動物性タンパク質は控え、野菜中心のバランスのとれた食事を心がけましょう。塩分が多いと尿中のカルシウムが増え、結石ができやすくなります。(看護師)
飲酒は止めるか、できるだけ控えましょう。結石予防に牛乳を控えることは最近いわれていません。(看護師)
適度な運動で、肥満を予防しましょう。(看護師)
結石も石灰化も基本的にはカルシウムが固まったものが多いですが、尿酸値が高い人は尿酸値を下げる努力が必要です。(医師)
腎結石の再発率は約50%です。自分の生活習慣を見直すきっかけにしましょう。(医師)

薬での治療はないわけではありませんが、タイプによっては不可能なものもあるようです。再発予防のため、生活習慣や食生活を見直しましょう。

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